グループディスカッションでは、「刺さる言葉」を言うことができれば通る!
そのためには、「トップ下ポジションを確保する」ことが大切!
現代の就職活動では避けては通れない「グループディスカッション」。
面接とはまた違ったスキルが必要な試験であり、得意な人とあまり得意でない人と別れるのではないでしょうか。
筆者は就活を通して10回以上グループディスカッションをしましたが、外資系やコンサルティング業界を含めて全て通過しました。
私はグループディスカッションは得意だと感じていましたが、何度も経験するうちにある程度コツをつかみました。
そのコツとは、ずばり「トップ下ポジションを取る」こと!
どういうことなのか?詳しく語っていきます!
グループディスカッションは遠足
グループディスカッションは「遠足」です。
グループみんなで、ある目的地までの遠足を「演じる」んですよ。
「目的地=結論」へ向けて、「みんなで進む=議論を進める」感覚。
だいたい最初に決める「司会者」は先頭を歩いて行く人のイメージですね。
ポイントは、この先頭を歩いて行く人の次を歩く位置に立つことです。
議論が前に進みそうであれば、余計なことは言わなくていいポジションです。
先頭=司会は最初に方向を定める必要があるので、同じグループの人によっては全員で逆張りされるリスクがあります。
先頭のちょっと後ろを歩き、方向修正をする
- 目的地への道から外れた時=論点がずれた時
- 分かれ道で迷っている時=意見が割れた時
ここで「刺さる言葉」を言いましょう!
遠足で言えば、歩みが止まっている状態です。
「刺さる言葉」とは、「議論の方向を合わせ、前に進める言葉」ですよ!
議論が白熱してくると、得てして論点がずれてきます。
この時に「ちょっと待って、大切なのはどこだろう?」
と投げかけてあげましょう。
また、
「Aに行くべきだ。」
「いや、Bに行くべきだと思う。」
意見が割れた時は、A,B両方のメリットデメリット、当初の目的を確認しましょう。
「〜さんの言う、・・・はいいと思う。」
「以上を踏まえて、Aがいいと思うけど、どうかな?」
まで言えればなおのこと良いですね!
この二つは、様子を見ていれば指摘できるポイント。
かつ議論において重要なのです。
実例
私が経験したもので実例を一つ。
「A、B、Cの候補地のうち、どこか一つに工場を建築する。どこにすべきか。」
といった議題がありました。
30分でまとめる、という時間制限であれば、
- 5分各自で考える。
- 20分議論する。
- 5分で発表をまとめる。
くらいの基本的なところは最初に決めましょうね。
議論の時間になったら、誰か話しだすのを10秒待ってみましょう。
最初に話した人は、ほぼ司会になります。
もし10秒待って誰も話さなければ、仕方ありません。自分から喋りだしましょう。
グループディスカッションなんて茶番なので、結論なんてなんでもいいんですよ。
そこに至る経緯が重要。これ重要。
各個人の考えを聞いたら、「Aが総合的に良さそうですね。」と、結論めいたことを言ってみましょう。
同調が得られれば、あとは暗黙の了解で決まった結論へ向けて問題点を潰していくだけです。
問題点をあげて、議論して論理的に潰して行く。
「Aに比べて、〜の点でBは良さそうですね。どう思いますか?」
「今回優先すべき事項は・・・なので、BよりもAが適しているのでは。」
これも茶番でいいんですよ、論理が通っていれば。
「①問題点を指摘」して、「②議論で潰し」前へ進む。
この①②どちらかを具体的な言葉にできると、刺さる言葉になるわけです。
ちなみに、ときに議論の中で専門的な知識を必要とする場合があります。
その場合は、「〜さんはこちらの専門ですよね。どう思いますか?」と相手を立てつつ意見を求めればよいです。
専門知識がないことは大きな問題ではありません。「餅は餅屋」です。
「厄介な人」がいる場合はチャンス
だいたい一人はいるんですよね、厄介なやつ。
- 話が長い。論点がずれている。
- 全員の向かう方向があらかた決まっているのに、逆張りする。
うるせーな、こいつ黙らねーかな、と思いますよね。
でも、こういうのをうまく丸め込むのもディスカッションでは大切。
これってチャンスなんですよ。なぜなら、
グループ員のほぼ全員が黙らせたいと思っているからです。
話が長い場合は、途中で質問をいれましょう。
そしてそのまま、「〜さんはどう思う?」と別の人に振ってしまえばいいです。
逆張りして話が進まない場合は、「意見に同調しつつ、優先度の問題で採用できない。」と穏やかに説明しましょう。
それでも譲らない時は、「トレードオフを強調し、多数決で決める。」として、グループとして議論を前に進めるのがおすすめ。
大丈夫です。みんなあなたの味方をしてくれますから。
まとめ
グループディスカッションは、「司会をやると通る」わけでも「よく話した人が通る」わけでもありません。
「議論に価値を提供した人」が通ります。
論点を整理し、議論を前に進める。
抜けた観点や論点のずれを指摘する。
遠足の目的地を決め、そこに至る道程を案内できる人が通ります。
知識は必要ありません。
自分の立ち位置と、議論の注目すべき点を意識すればグループディスカッションは難しい試験ではありません。
今回の記事が、就活のお役に立てれば幸いです。
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