本日、また興味深い記事を読みました。
白金ちなさんの綴っておられる、日本の奨学金制度について綴られたこちらの記事でございます。
奨学金の仕組みを詳細に綴っていて、なかなか読み応えのあるすばらしい記事。
さて、記事の中でも綴られていますが、日本の奨学金制度については批判もあるみたいですね。
返済に追われて『奨学金破産』に陥る若者が増えているとNHKのクローズアップ現代+でも取り上げていましたね。
なかなか稼ぐってのも大変ですもんね。
さて、記事のなかでは以下のように結論づけられています。
結論:ちゃんと知った上で、無理なく活用を
シンプルながらも、模範回答だと思います。無理なく活用すべき。
私の結論も、活用しよう!です。
しかし、正直私は奨学金制度についてはこう思っています。
奨学金制度に対する批判は基本的に甘え。
奨学金は悪魔のサラ金ではなく、天使の施しである。
と。
もちろん賛否両論あるでしょうが、つらつらと語っていきます。
そもそも奨学金とは
ここで、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)のホームページを見てみましょう。
JASSOの考える奨学金とはなにか?
奨学金とは
経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度です。
ここで注目したいのは二つ。「誰」に「何」をするのか。
「経済的理由で修学が困難な学生」に「学資の貸与または給付」をする制度、ですね。
最善手を考えて行動するのは当たり前
経済的に余裕がないけれど、大学で学びたい!
本当に強く思っていれば、自分で方法を考えて行動をするはず。
義務教育ではないし、なるべくお金のかからない道を選ぶのは必然。
学業で優れた成績を残せば、学費や奨学金の返済を免除されることが多々ありますからね。
ここで、先ほどの記事から実家から国立大学へ通った場合の費用を見てみましょう。
4年間の学生生活に必要な金額は国立大学への自宅通学で約480万円、私立理系でひとり暮らしなら約920万円が目安となります。
実費ベースで 年間120万円ですね。10万円/月。
全て奨学金でまかなったとして、ざっくり500万円+利子分ですか。
530万円分借りたとして、シミュレーションをしてくれていますね。
- 借りた総額530万円!
- 利息だけで184万4,905円!
- 返さなきゃいけないお金は総額714万4,905円!
- 返済が終わるのは2042年!!
試算式、利息30%になってないこれ?さっと見ただけだけど。
ただ、公式で試算してもこの数値だからなんとも言えない。。(2017.10.17現在)
とりあえず、働き出してからの月々あたり支払い金額は、高く見て3万円です。
まぁ、3万円/月くらい払えるでしょう。
奨学金が返せない人は、感謝をしよう
いやいや毎月3万円はきついって?
3万円/月の返済義務が発生することは、奨学金を借りた時点で判明している。
にも関わらず賄えるだけの稼ぎがない。
という状況ですね。
奨学制度の対象とされている「優れた学生」の定義は明記されていませんが、「優れた学生」は以上の状況に対する準備をしていて然るべきだと考えます。
つまり、この状況に対する準備ができていない時点でその人は「優れた学生」ではない。
そもそも奨学金制度の対象ですらないわけですよ。
そんな人物へ学費を貸与してくれた学生支援機構に対しては頭を大地へ擦り付けて感謝をすべきで、批判するなんてもっての外。
足向けて寝ちゃだめです。
借りたものはちゃんと返そう
感謝をしようと書きましたが、もらっちゃえって意味ではありませんよ?
自分の意思で借りたものは、死んでも返してください。
そもそも、借りたものを返すのは当たり前です。
奨学金は、考え方によっては「未来の自分からの借金」なわけです。
未来の自分に感謝して、お金を返しましょう。
そして、おそらく学生の自分よりも社会人の自分のほうが時給換算した収入は高いはずです。
- 学生の自分が2時間で稼ぐ金額を、社会人の自分は1時間で稼ぐ。
- その分、エネルギー溢れる学生時代の時間に余裕ができる。
これだけでも、将来の自分から借金する価値ありそうじゃないですか?
結論:活用しよう!
最初っから他人の金で大学行こうって考えがそもそも甘え。
努力と工夫の余地はふんだんに用意されています。
その中で低利子で学資を貸与してくれる奨学金制度は、言うなれば天使の施し。
奨学金制度にも、「貸与または給付」と明記されています。
教育は投資なのでお金をかけるべき、というのもわかりますが、公的資金を投入するならば投資対象は選別すべきです。
せっかくある制度、よく知って活用しよう!
最終的には、白金ちなさんと同じ回答でした!